イモビライザーシステムについて

イモビライザーとは

平成10年辺りの登録車から、一部国産車でも盗難防止としてキーヘッドにICチップが埋め込まれるようになり、「自動車本体に登録してある電子コードと一致しないと全くエンジンが始動しない」というシステムが搭載され始めました。このシステムを「イモビライザー システム」といい、不正にドアを開けるとクラクションが鳴りだすリモコンセキュリティとは全く異なるものです。「イモビライザー」とは、日本語に訳すと「動かなくするもの」という意味です。

従って、これまでのように鍵山を機械的に何とか合わせれば自動車を動かせたものが、見えない電子コードが相手ですので、
もし鍵を紛失されてしまった場合、車種によっては現状では即時対応ができないものも多く、非常に厄介な代物となります。

旅先などで紛失された場合など楽しい筈のご旅行が暗転してしまいます。
必ず予備鍵を別の同行者が保管するなど、万全のご準備をお勧めします。

単身旅行などの場合でも、最低限グローブボックスなどに保管しておくと、
もし車のドアをロックしたまま紛失してしまっても、ドアを開錠して車の中の鍵を取り出せば動かせますので、最悪の事態は避けられます。
殆どの車は、開錠のみであればどこでも対応できるでしょう。
但し、盗難防止の観点では、損なわれる問題でもありますので、状況に応じてご判断ください。

また、室内に繋がらないトランクに保管することだけは、開けられない場合も多いので避けましょう。

新車購入の場合は、メーカーディーラーさんよりイモビライザーに関する注意喚起がありますが、中古車になりますと、販売業者自体がイモビライザーの存在を知らない場合も多くあります。
当然購入された方も意識しないまま以前のメカニカルな鍵と同様と思い込んでいて、いざ紛失してしまった時に大変なことになってしまうという例も多く見受けられます。
盗難率の高い自動車から順次搭載されていますが、現在では軽自動車や2トントラック、高級バイクなどまで標準装備として搭載されるものが多くなってきました。

イモビライザーの機能

コンピューターの電子的なキーによる照合によって、不正に作られた合鍵を使って車に侵入した際にエンジン始動をできなくするものです。

通常の車の鍵は、キーシリンダーの物理的な噛み合わせによって 鍵が合っているかどうかを判断します。 もちろん鍵屋さんで作った複製のキーがあればエンジン始動することも可能です。 それに対して「イモビライザー」は、キーに埋め込まれたトランスポンダ(電子チップ)の個有のIDコードと車両側コントローラのIDコードを電子的に照合し、 IDコードが一致すれば点火しエンジン始動、一致しなければ点火せずエンジンが始動しない仕組みになっています。

たとえ車の盗難を狙う犯人が鍵穴から複製したキーで車内に侵入できたとしても、このキーを使ってエンジンをかけて走り出すことはできない、というわけです。 キーのIDは暗号化技術を使った膨大な組み合わせによるもので、そのため合カギや配線直結の手口にも極めて有効な安心のセキュリティシステムといえます。

イモビライザーの搭載車

まずヨーロッパ車、アメリカ車への搭載から始まり、国産車には、高級車や当時よく盗難にあったRV車から搭載が始まりました。
その後盗難率の高い自動車から順次搭載されていますが、
現在では、高級車のみならず、大衆車はもちろん軽自動車や中型の業務用トラック、高級バイクなどにも搭載されるようになり、特に平成17年車以降は一気に搭載車が増えました。
今一度ご自分の車を確認してみてください。

もし、ご自分の車がイモビライザー搭載車か否かが判らない場合は、無料で判別しますので、当店に電話で連絡を入れていただいてから、その車に乗ってご来店ください。

よく勘違いされるセキュリティ

・ドアを開閉するリモコン

・カギを取り出さなくても持っているだけでレバーを回したりボタンを押したりすればエンジンがかかる(スマートキー)

・不正解錠(例えばリモコンでロックしたドアを鍵穴から機械的に解錠したり、ドアをこじ開けられたなど)した時に警報が鳴る装置(リモコンセキュリティ)

これらは、イモビライザーとはまた概念が異なります。

したがって、『カギを鍵穴に挿して回してエンジンをかける』『ドアの開閉リモコンがない』というタイプでも、イモビライザーが搭載されていることがあります。

(最近は、イモビライザー機能とリモコンが一体化されるケースがほとんどとなっています)

鍵の作製

鍵の紛失は誰にも可能性としてあることです。
その場合には、物理的な鍵山形状を作製するのは従来通りですが、それに加えてトランスポンダ入りの新しい鍵(当然IDコードも新しくなります)を自動車のECUに登録しなければなりません。
それには専用のコンピューターマシンが必要です。

また、自動車メーカー各社によってそのシステムは様々であり、中にはディーラーサービスでなければ対応できないものもあります。