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店長日記

鍵穴に油?


カギの調子が悪くなったら、油を入れると調子が良くなる?

 鍵を挿すのがきつい、鍵が抜けにくい、鍵を回す時に引っ掛かりがある、等々。こんな時皆さんはどうしますか?

 ほとんどの方が、鍵穴に油を入れて解決しようとされます。この「油」、実は曲者なのです。

 こんなことがありました。調子が悪くなったと救援コール。お伺いするとピンポンする前に天ぷらの臭い??がプンプン。ドアを開けようとノブを触るとノブがベタベタ。更にドアもベタベタ。「何をしたんですか?」「サラダ油をカギに・・・、良くなるかと思って・・・」「・・・」

 「ミシン油」「機械油」もよくあります。今日は、フィルム貼り用の界面活性剤(液体洗剤のようなものですね)を注入して鍵が回らなくなったと救援コールがありました。

 鍵穴の中は精密部品の塊です。基本的に粘性の高いもの、時間経過や空気に触れることで固化するものを入れてはいけません。溶剤が残るものは、却ってホコリを呼んでしまいます。
 
 油や潤滑剤として販売されているものは、実にたくさんの種類があり、それぞれ得手不得手があって、使う対象を間違えると却って害になります。よくホームセンターなどで販売されているスプレー式浸透性防錆潤滑剤やスプレーグリスも要注意です。商品説明には「鍵穴に」とは記述されていないはずです。

 ひどい場合には錠前を新品に交換をせざるを得ないケースも多いです。お気を付け下さい。

 鍵穴には必ず「鍵穴に」と説明書きにあるものを選んで下さい。それ以外は危険です。専門店でアドバイスを受けられた方が間違いありません。もちろん当店でも扱っております。お問い合わせください。